高齢者や介護が必要な方にとって、毎日の歩行を支える「介護シューズ(介護靴)」はとても大切なアイテムです。
けれども、種類が多くて「どれを選べばいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、介護シューズの特徴や選び方のポイントを、出来るだけ分かりやすくご紹介します。
介護シューズってどんな靴?
介護シューズとは、高齢者や足腰が弱くなった方の歩行を助け、安全に移動できるように作られた靴のことです。
普通の靴と比べて、以下のような特徴があります。
介護シューズの主な特徴
特 徴 | 説 明 |
---|---|
軽量設計 | 長時間履いても疲れにくい |
滑りにくい靴底 | 転倒予防に効果的 |
大きく開くデザイン | 履きやすく、着脱が簡単 |
足の変形に対応 | 外反母趾やむくみにも対応可能 |
洗濯可能な素材 | 清潔を保ちやすい |

介護シューズの選び方
使用するシーンで選ぶ
シーン | おすすめポイント |
---|---|
室内 | 軽量で柔らかい素材、靴底は柔軟性があるタイプ |
外出用 | 滑り止め付きでクッション性が高いもの、防水加工も◎ |
リハビリ | 安定感があり、歩行訓練に向いたモデル |
サイズと足の形状に合わせる
足のむくみや変形がある場合は、調整可能なタイプ(面ファスナーなど)がおすすめ。
夕方になると足がむくむことがあるので、午後に試し履きするのがベスト。
着脱のしやすさをチェック
マジックテープ式やファスナー付きは便利。
ご本人が自分で履けるかどうかも大事な判断ポイント。
靴底のグリップ力を見る
室内なら柔らかく静音性の高い靴底
屋外なら耐久性と滑りにくさが求められる

おすすめの介護シューズ(介護靴)
【室内】
【アサヒシューズ】快歩主義L011
着脱のしやすさと足へのやさしさを両立した設計です
【徳武産業】あゆみ ダブルマジック2 雅
和のテイストを取り入れ、足元の安全と快適性を兼ね備えた介護用シューズです
【ムーンスター】大人の上履き01
施設内やご自宅での使用に適した、通気性の高い室内履きです
【竹虎】転倒予防シューズ つま先つき
つま先までしっかり保護し、転倒リスクを軽減します
【屋外】
【アサヒシューズ】快歩主義 M900
医療の知見に基づいた設計で、歩行の負担を軽減いたします
【徳武産業】あゆみ ダブルマジック3 合皮
ダブルマジック仕様により、フィット感の調整が容易です
【ムーンスター】ウォーキング スニーカー SNGY L22
長時間の歩行にも対応する、快適な設計が特徴です
よくある質問(Q&A)
- Q普通の運動靴ではダメなのですか?
- A
一般の運動靴は、滑り止めや着脱の簡単さが不十分なことがあります。
介護シューズはそれらを考慮して作られているため、安全性が高いです。
- Q足がむくみやすいのですが対応できるシューズはありますか?
- A
はい、あります。
足幅の調整ができる「面ファスナー式」や「ストレッチ素材」を使った介護靴が向いています。
- Q転倒が心配です。どんな靴底が一番安全ですか?
- A
滑りにくさ重視なら、グリップ力の高いゴム底+凹凸パターン付きの靴底が最適です。
雨の日や濡れた床でも安定感があり、室内用でも床を傷つけない柔らかめ素材を選びましょう。
- Q足が細くて靴がブカブカになるんですが
- A
足幅が狭い方は、幅調整ができる靴ひも+面ファスナーのダブル調整タイプがおすすめです。
靴の中で足が滑ると転倒リスクが上がるため、インソールを追加して調整するのも有効です。
- Qおしゃれなデザインの介護シューズはありますか?
- A
最近では、見た目にもこだわったスニーカー風・革靴風・カラフルなデザインの介護シューズも多くあります。
「介護靴に見えない」と人気で、外出を楽しむ気持ちにもつながります。機能性+デザインを両立したモデルを探してみてください。
- Q介護シューズはどこで買えるの?
- A
介護用品店や医療用品店、またはネットショップでも購入できます。試し履きができる店舗が理想ですが、ネット購入でもサイズ交換できるショップも増えています。
- Q介護保険は使えるの?
- A
介護シューズは基本的に介護保険の適用外ですが、医師の指示やリハビリ目的で「装具」の一部として認められる場合もあります。詳しくはケアマネージャーや福祉用具専門相談員に相談しましょう。

介護シューズは、ただの「履きやすい靴」ではなく、「安全に歩くためのサポーター」です。
使用する環境や足の状態に合ったものを選ぶことで、本人の自立や活動の幅が広がります。
歩くことが「楽しい」「安全」と感じられる一足を、ぜひ見つけてくださいね。