高齢者の在宅介護をサポートする「居宅介護支援」
家族にとって心強い存在ですが、「どうやって利用を始めればいいの？」「どんな流れで進むの？」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
今回は、居宅介護支援の基本的な利用方法と、利用する際の流れ・注意点について、出来るだけ分かりやすく解説していきます。
そもそも「居宅介護支援」とは？
居宅介護支援とは、介護が必要な高齢者が自宅で安心して暮らせるよう、ケアマネジャー（介護支援専門員）がケアプランを作成し、サービス事業者と調整してくれる支援のことです。
要介護認定を受けた方は、原則としてこの支援を受けながら介護サービスを利用していきます。
居宅介護支援の利用を始めるには？
利用開始までの大まかな流れは以下の通りです。
要介護認定を受ける
まずは市区町村の窓口で要介護認定の申請を行います。
これは「どれくらいの介護が必要か」を判断するためのものです。
※すでに要介護認定を受けている場合は、次のステップへ進めます。
居宅介護支援事業所を探す
次に、ケアマネジャーが在籍する「居宅介護支援事業所」を選びます。これは地域の包括支援センターや市町村の介護保険課で紹介してもらうことも可能です。
ケアマネジャーと契約する
事業所が決まったら、ケアマネジャーと契約を結びます。この時点からケアマネジャーが利用者と家族の状況をヒアリングし、介護サービスの手配を進めてくれます。
ケアプランの作成
ヒアリングをもとに、ケアマネジャーが本人に合ったケアプラン（介護サービス利用計画）を作成します。
介護サービスの利用開始
ケアプランに沿って、訪問介護・デイサービス・福祉用具レンタルなどのサービスが開始されます。
利用する際の注意点
居宅介護支援をスムーズに活用するために、次のポイントを意識しましょう。
ケアマネジャーとの連携が大切
困ったことや要望は遠慮せずに伝えましょう。
ケアマネジャーはその情報をもとに、最適なサービスを提案してくれます。
ケアプランはいつでも見直し可能
体調や生活状況が変わった場合、ケアプランも柔軟に変更できます。
定期的な見直しを相談しましょう。
費用は介護保険で基本無料（※一部例外あり）
ケアマネジャーによる支援は、介護保険の給付対象なので原則として利用者の自己負担はありません。
ただし、介護サービスそのものには一部自己負担が発生します。
居宅介護支援は、在宅での介護生活をスムーズにするための大きな助けとなるサービスです。
要介護認定から始まり、ケアマネジャーとの連携の中で、一人ひとりに合った支援を受けることができます。
「何から始めればいいのか分からない」という方も、まずは市区町村の窓口や地域包括支援センターに相談してみましょう。
専門スタッフが、親身になってサポートしてくれます。
