介護が必要になったとき、日常生活をサポートするために役立つのが「福祉用具」です。福祉用具には、「レンタルできるもの」と「購入しなければならないもの」があり、それぞれ利用の流れやポイントが異なります。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく、福祉用具レンタルの流れと特定福祉用具販売の流れについて、出来るだけ分かりやすく解説していきます。
福祉用具レンタルの流れ
- Step1要介護認定を受ける
介護保険制度を利用するためには、市区町村に申請し、要介護認定を受ける必要があります。
- Step2ケアマネジャーに相談
要介護認定を受けた後、担当のケアマネジャーと相談して、必要な用具を選びます。
- Step3レンタル事業者と契約
ケアプランに基づいて、指定された福祉用具貸与事業者と契約します。
- Step4納品・設置
用具が自宅に届き、必要に応じて設置もしてくれます。
- Step5利用開始・定期的なメンテナンス
利用中は定期的な点検・メンテナンスを受けながら使い続けられます。
特定福祉用具販売の流れ
- Step1ケアマネジャーに相談
ケアプランに組み入れてもらうため、まずケアマネジャーに購入の必要性を相談します。
- Step2購入前に事業者・市町村へ確認
指定事業者であるかどうか、市町村に事前確認します。
- Step3指定事業者から購入
条件を満たす指定販売事業者から購入します。
- Step4領収書を添えて市区町村に申請
購入後、必要な書類とともに市区町村に申請します。
- Step5費用の払い戻し
自己負担1割〜3割を除いた額が、あとで払い戻されます(償還払い)
レンタル(福祉用具レンタル)と購入(特定福祉用具販売)の違い
項 目 | レンタル (福祉用具レンタル) | 購 入 (特定福祉用具販売) |
---|---|---|
主な対象 | ベッドや車いすなど再利用可能なもの | トイレや入浴用品など再利用不可なもの |
自己負担 | 1〜3割(月額) | 1〜3割(購入後に払い戻し) |
手続き方法 | ケアマネ → 事業者と契約 | ケアマネ → 事業者で購入 → 市町村へ申請 |
終了時 | 返却 | 自分の所有物になる |
Tips

介護を支えるためには、無理なく適切な福祉用具を選ぶことがとても重要です。
ケアマネジャーと相談しながら、必要なものを適切な方法で利用することが大切です。
ぜひこの記事を参考に、ご家族やご自身に合ったサポート体制を整えてください。